中古住宅を買いリノベーションする際の基礎知識➁

中古戸建てを購入してリフォームする際に知っておきたいデメリットとは?
新築住宅に比べて、価格が比較的抑えられ、自分の好みに合わせた空間づくりができることから
近年注目を集めている「中古戸建ての購入+リフォーム(リノベーション)」という住まいの選択肢。
一方で、中古物件ならではの注意点や、事前に把握しておきたいデメリットも存在します。
ここでは、中古戸建てを購入してリフォームを行う際に起こり得る代表的なデメリットを丁寧に解説いたします。
安心して理想の住まいづくりを進めるためにも、しっかりと把握しておくことが大切です。
1. リフォーム工事中に追加の修繕が必要になる場合がある
中古住宅は、築年数によって建物全体の老朽化が進んでいる場合があります。
外観上はきれいに見える家でも、床下や壁の内部、屋根裏など、見えない部分に問題が潜んでいることも少なくありません。
例えば、壁や天井を解体してみると、柱や梁といった建物の骨組みに劣化が見られる場合や
シロアリによる被害が見つかるケースもあります。このような状況では、当初の予定にはなかった補強工事や補修が必要になり
追加の工事費用が発生してしまうことがあります。
また、水回り設備(キッチン・お風呂・トイレなど)の配管や電気配線も、建築当時のままで老朽化している可能性があります。
安全性や快適性を確保するために、これらのインフラ部分を見直す必要が生じると
やはり追加費用や工期の延長が避けられない場合があります。
とくに築年数の古い物件や、長期間空き家となっていた住宅は、事前の建物検査(インスペクション)で
確認できる範囲を超えた問題が潜んでいることもありますので、「見えないところにもコストがかかる可能性がある」
という前提で、資金計画にある程度の余裕を持たせておくことが望ましいでしょう。
2. 耐震性能が不十分なケースがある
中古の戸建て住宅で注意したいもう一つのポイントが、建物の「耐震性能」です。
日本では、1981年6月に建築基準法の大きな改正が行われ、より厳しい「新耐震基準」が導入されました。
それ以前に建てられた住宅は「旧耐震基準」に基づいており、地震に対する安全性が現在の基準よりも低くなっている場合があります。
仮に、建物が古くても外観がきれいであったり、間取りが好みに合っていたとしても
地震が発生した際に倒壊のリスクがあるような構造では、安全な暮らしは実現できません。
そのため、リフォームの際には、専門家による耐震診断を行い、必要に応じて耐震補強工事を施す必要があります。
しかし、耐震補強には大掛かりな工事と高額な費用がかかることが多く、基礎の補強や壁の補強、屋根の軽量化など
家全体に手を加えることになる場合もあります。物件購入費とリフォーム費用だけでなく
こうした耐震補強費用も視野に入れておかないと、当初の予算を大きく超えてしまうリスクがあります。
「中古戸建てを安く購入してお得に住もう」と思っていても、結果的に新築とあまり変わらない
あるいはそれ以上の出費になってしまうこともあるため、耐震性能の確認はとても重要なステップです。
3. すぐには住めない可能性がある
中古戸建てを購入し、リフォームを前提として住まいづくりを進める場合
「購入してすぐに住むことができない」という点も理解しておく必要があります。
物件の購入から引き渡しを受けたあと、リフォーム工事を開始するまでには
以下のような一連のプロセスが必要になります:
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現地調査
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ヒアリング・打ち合わせ
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設計・プラン作成
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見積もりの確認・契約
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各種申請(建築確認、補助金など)
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着工
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完成・引き渡し
これらのステップを経て、ようやく新しい住まいでの生活がスタートします。
そのため、物件購入後すぐに入居できるわけではなく、打ち合わせや工事の進行状況によっては
引っ越しまでに数ヶ月を要するケースも珍しくありません。
また、元々住んでいた家をすでに退去している場合や、引っ越しのスケジュールが決まっている場合は
完成までの間、仮住まいを確保する必要が出てくることもあります。
この場合、家賃や引っ越し費用がさらに発生し、二重の住居費用がかかってしまうこともあるため注意が必要です。
理想の住まいを実現するには時間がかかるということを念頭に置き、余裕をもったスケジュールを立てて進めることが大切です。
まとめ:デメリットを理解し、納得した上で進めることが大切
このように、中古戸建てを購入してリフォーム・リノベーションを行う際には、次のようなデメリットがあります。
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見えない部分の劣化により、追加費用が発生するリスク
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耐震性能の確認と補強が必要な場合がある
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購入後すぐに住めず、仮住まいが必要になることがある
しかし、これらのデメリットは、事前の準備と計画によってある程度軽減することが可能です。
たとえば、物件購入前にインスペクション(建物診断)を実施することで、隠れた劣化や問題点を把握しやすくなります。
また、経験豊富なリフォーム会社と連携しながら、予算と理想のバランスを見極めつつ計画を進めることも重要です。
中古住宅の購入+リフォームは、「建物の状態によって工事内容が左右される」という不確定要素がある一方で
自分のライフスタイルに合った空間を実現できる魅力的な選択肢です。
デメリットも正しく理解したうえで、信頼できる専門家とともに、安心で満足のいく住まいづくりを目指していきましょう。
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