【外壁塗装のプロが解答】訪問販売で契約してはいけない理由

（約2〜3分で読めます）

最近、福山市北部で　外壁や屋根の“突然の訪問販売”が増えています。

「近所で工事をしていて、ご挨拶がわりに」

「ついでに無料点検だけでもさせてもらえれば…」

挨拶のふりをして警戒心を下げ、思わず耳を傾けてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし結論から言うと——
外壁の訪問販売は、その場で契約しないことが最も大切です。

---

■ なぜ訪問販売に注意が必要なのか

外壁や屋根の劣化状況は、家全体の構造・築年数・方角・過去のメンテナンス履歴などをもとに専門家が診断しないと正確には分かりません。
ところが訪問販売の多くは、家を少し見ただけで“危険です”と断言してくるケースが後を絶ちません。

「ひび割れていますよ」
「屋根がズレています」
こう言われると不安になりますが、
実は“まだ工事が必要ない状態”のことも珍しくありません。

むしろ、訪問販売が狙っているのは
不安を感じたその瞬間に契約を取ること
という場合がほとんどです。

さらに実際にタクミのOB様より「訪問販売が来たのだけど、書類に書いてある住所に会社自体が存在しなかった。怪しいのではないか」と連絡をいただいたのです。

---

■ 実際に起きているトラブル例

 

 

国民生活センターにも、訪問販売による相談が多く寄せられています。

たとえば——

• 「無料点検」と言いながら屋根に上がり、別の現場の破損写真を見せる

• 「今日契約すれば足場代を無料にします」と即決を迫る

• 「近所で工事しているので安くできます」という定番の営業トーク

• さらには、わざと屋根材を動かして壊れたように見せる悪質なケースも

実際、当社に相談に来られるお客様の中にも、
“訪問販売に言われて点検してもらったが、実際にはまだ工事が不要だった”
という方が非常に多いのが現状です。

その場で判断する必要は決してありません。

---

■ 訪問販売が来たらどうすればいい？

 

 

対処法はとてもシンプルです。

① その場で契約しない
どんなに急かされても、後日判断すれば大丈夫です。

② 名刺・会社名を控えておく
信頼できる業者かどうかの確認材料になります。

③ 必ず第三者に相談する
地元の工務店や不動産会社など、普段から建物を扱う専門家に見てもらうことで、
工事が本当に必要かどうかを冷静に判断できます。

外壁は“写真を1〜2枚見ただけで危険だと判断できるものではない”ということを覚えておいてください。

---

■ 最後に

外壁や屋根工事は大切な住まいのメンテナンスですが、
不安をあおる営業トークに乗って高額な工事をする必要はありません。

外壁は、
落ち着いて判断すれば守れる資産
です。

大切な住まいとお金を守るためにも、
まずは冷静に、そして慎重に判断していきましょう。