福山市の高品質リノベーション・住宅再生専門店タクミ

0120-445-716

営業時間:8:00~17:30
定休日:日曜日・祝日

施工事例

施工事例

Case study施工事例

築80年の古民家が生まれ変わる‐ベーカリーレストラン「出口と入口」

ROOM RLAN

OUT LINE

築年数
80年
スペース
ベーカリーレストラン「出口と入口」様(新規)
エリア
府中市出口町

古民家に宿る新たな物語──「出口と入口」ベーカリーレストラン誕生

築80年以上の歴史ある住まいが、人と人をつなぐカフェへ

このたび弊社では、築80年以上の古民家をリノベーションし、カフェ兼ベーカリーレストランとして生まれ変わらせるプロジェクトに携わらせていただきました。
舞台は、広島県府中市出口町。かつての住まいに新しい命が吹き込まれ、人と人とが集い、思い出を紡ぐ場所として再スタートを切る――そんな、心あたたまる空間づくりのお手伝いができたことを、私たちも大変光栄に思っております。

レストラン「バウム」からの新たな挑戦。

オーナー様は、かつて福山市駅家町にて人気レストラン「バウム」を営まれていた方。
地域の皆さまに愛されるレストランとして長年親しまれていましたが、このたび、ゆかりある地である府中市にて、再び飲食店を開業される運びとなりました。

新たな店舗の名前は、「出口と入口」。

この印象的な店名には、“ひとつの節目としての「出口」、そして新たなスタートとなる「入口」”という意味が込められており、オーナー様ご自身の人生の物語や、これから訪れるお客様との出会いに対する想いが強く反映されています。

ただのリノベーションではなく、“時間”や“記憶”を継承しながら、そこに新たな価値を添えていく。
私たち施工側も、その想いにしっかりと寄り添いながら、空間づくりに臨みました。


古民家ならではの素材と構造を活かした、ぬくもりある空間設計

今回の建物は、長年にわたって地域と共に歩んできた古民家。
重厚感のある梁や柱、しっかりと組まれた構造、そして時を重ねることで醸し出された風合いなど、現代の建築では得られない独特の魅力がありました。

これらの“古き良きもの”を活かすことが、本プロジェクトの最も大切なテーマの一つ。
補修が必要な部分については耐震性・安全性を確保しながら、可能な限り既存の材をそのまま使用。表面の汚れを丁寧に落とし、自然由来の塗装で再生することで、木が持つ本来の美しさを引き出しました。

内装には、既存の梁をそのまま見せる“現し天井”を採用。天井高を確保しながら、古民家ならではのダイナミックな構造が印象的に映える空間となりました。
木の温もりと香り、そしてやわらかな光に包まれた店内は、どこか懐かしさを感じさせつつも、今の暮らしにフィットするモダンさも併せ持っています。


カフェとしての居心地と、ベーカリーの機能性を両立

カフェ・ベーカリーレストランとして営業するにあたり、厨房・パン工房まわりの設備には最新の機能性を取り入れつつ、スタッフの動線や使いやすさにも徹底的に配慮しました。

パンを焼く厨房は衛生面を最優先にしながらも、窓から自然光が入る開放的な設計とすることで、スタッフにとっても心地よく働ける空間に。
また、客席側からは厨房内がちらりと見えるレイアウトにすることで、“焼きたてのパンが生まれる瞬間”をお客様にも感じていただけるようにしました。

カフェスペースには、テーブル席のほか、木製カウンターやソファ席など、さまざまな過ごし方ができるような工夫を施しました。
照明は時間帯に応じて調整可能な調光式を採用し、朝はさわやかな光、夕方はあたたかみのある灯りが店内を包み込みます。


“想い”をかたちに――地域に開かれた、心のよりどころ

「出口と入口」というお店の名前には、オーナー様が長年大切にしてきた“人とのつながり”や“地域への感謝”といった、たくさんの想いが込められています。

古民家のリノベーションとは、ただ建物を新しくすることではありません。
そこに住んだ人々の記憶や、その場に流れていた時間を丁寧に受け取りながら、次の世代へつなぐ“橋渡し”のような仕事でもあります。

完成した空間は、どこか懐かしく、そしてとても新しい。
訪れた人がふっと肩の力を抜いて過ごせるような、そんな“居場所”に仕上がりました。

オープン当日、焼きたてのパンの香りに包まれながら、お客様とオーナー様が笑顔で言葉を交わす姿を目にしたとき、この空間がこれから多くの人にとって特別な場所になるのだと、私たちも強く感じました。


古民家×店舗リノベーションの魅力と可能性

今回の「出口と入口」のように、古民家を活用した店舗づくりは、地域にとっても大きな価値をもたらします。

・地域に根ざした物件を活かせる
・既存の構造を用いながら個性的な空間演出ができる
・環境負荷を抑えつつ、サステナブルな建築を実現できる

こうした点が評価され、近年では古民家を店舗や宿泊施設へリノベーションするケースが増えてきています。

私たちは、単に「おしゃれな店舗をつくる」のではなく、そこにある“物語”や“想い”に耳を傾けながら空間をつくることを大切にしています。
どんな場所にも、その土地の歴史や人々の記憶があります。
それらを丁寧にすくい取りながら、未来へつなぐ店舗づくりのお手伝いをしていく――
それが、私たちの使命であり、ものづくりの喜びだと感じています。


古民家活用や店舗リノベーションをご検討中の方へ

「ご実家を何かに活用したい」
「空き家になっている古民家を、地域に役立つ場所にしたい」
「ただの店舗ではなく、“想い”のある空間にしたい」

そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
建物の状態調査から、設計・施工、開業に向けたスケジュール管理まで、トータルでサポートさせていただきます。

古民家だからこそできる空間演出。
あなたの“想い”とともに、世界に一つだけの店舗をカタチにしてみませんか?