リノベーションで気を付けたいこと

はじめに
戸建て住宅のリノベーションは、新築に比べてコストを抑えながら理想の住まいを実現できる反面、思わぬ落とし穴や予期せぬ出費もつきものです。
「せっかくリノベーションしたのに不便なまま」「もっと調べておけばよかった」と後悔する前に、押さえるべき注意点をしっかり確認しておきましょう。
1. 現状の建物状態を正確に把握する
リノベーションの成否は「現状把握」にかかっています。
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シロアリ被害の有無
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基礎や柱の腐食
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配管や電気設備の老朽化
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違法増築の履歴
これらを見落とすと、施工後に不具合が出たり、追加工事費が発生する原因になります。事前に建築士や業者による「インスペクション(住宅診断)」を受けることを推奨します。
2. 築年数と耐震性能の確認
1981年以前に建てられた家は、旧耐震基準で建築されている可能性が高く、耐震補強が必要です。とくに以下の構造は要注意:
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木造の2階建て(特に壁が少ない間取り)
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軽量鉄骨のプレハブ住宅
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地盤が弱い地域の建物
「耐震補強を省くと危険」ですが、「後からでは施工が困難」なため、初期段階で必ず確認しましょう。
3. 間取り変更には構造の制約がある
自由に間取りを変えたいという要望は多いですが、構造上の制約を無視することはできません。
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耐力壁:建物を支える壁は撤去不可
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梁・柱の位置:取り除けない部分がある
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水回りの移動:排水の勾配や配管距離に制限あり
設計段階で構造計算を伴う判断が必要です。
4. 断熱・気密性能の見直しを忘れずに
古い戸建て住宅の多くは、断熱材が入っていなかったり、サッシが単板ガラスだったりして、快適性や光熱費に大きな影響を与えます。
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壁・天井・床に断熱材を追加
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窓をペアガラスに変更
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すき間風対策(気密性アップ)
見た目の内装よりも、こうした“性能の底上げ”が住み心地を左右します。
5. 水回り設備の移動はコスト増の要因
キッチンやトイレ、バスルームなどの水回りを大きく移動させると、以下のような工事が必要になります:
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床下配管の新設・延長
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勾配確保のための床上げ
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電気系統の引き直し
これにより、費用が50〜100万円以上増えるケースも。水回りの位置変更は慎重に検討しましょう。
6. 工事中の仮住まい・生活動線の確保
フルリノベーションの場合、住みながらの工事はほぼ不可能です。そのため以下の点を事前に準備する必要があります:
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仮住まい(賃貸や親族宅)の確保
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荷物の一時保管場所(トランクルームなど)
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工期中の郵便・荷物の受け取り方法
部分リノベでも工事中の騒音や動線の確保には注意が必要です。
7. 追加工事が発生する前提で予算を組む
解体して初めて分かる構造不良や腐食、配管の劣化など、見積もり段階では想定できない「追加工事」が発生するのが普通です。
そのため、
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工事費の10~20%は「予備費」として確保
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仕様変更やグレードアップに備える
など、余裕のある資金計画が必須です。
8. 補助金・助成金の活用を調査しておく
2025年現在、以下のようなリノベ関連の補助金制度が充実しています:
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住宅省エネ2025キャンペーン
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地方自治体の断熱・耐震補助
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介護保険を使った住宅改修
これらを活用することで、数十万円〜100万円以上の補助が受けられるケースもあります。工事前にしっかり調査・申請しましょう。
9. 外観・外構の統一感も意識する
内装に集中するあまり、外観や外構(門、駐車場、庭など)が置き去りにされるケースもあります。
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外壁・屋根の塗装や張り替え
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フェンス・門扉の交換
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植栽や照明計画の見直し
これらをバランス良く行うことで、住宅全体の印象や資産価値がアップします。
10. 近隣トラブルを防ぐための対応
戸建て住宅の工事は騒音・粉塵・車両出入りなど、近隣への影響が大きくなりやすいです。着工前に以下を実施しましょう:
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両隣・向かいの住人への事前挨拶
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工事車両の駐車場所の確保
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作業時間帯の配慮(早朝・夜間NG)
業者任せにせず、施主として誠意を見せることで後のトラブルを防げます。
11. 設計・工事・管理の責任分担を明確に
リノベ業者が「設計・施工一貫型」か「分離発注型」かによって、施主の負担や判断すべき範囲が変わります。
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トラブル時の責任の所在
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中間検査の有無
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工事内容の記録と報告方法
これらは契約前に必ず明文化しておきましょう。
12. 将来のライフスタイルを見据える設計にする
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子どもの独立
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親との同居
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在宅ワーク・趣味空間
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バリアフリー対応
今の暮らしだけでなく、5年後・10年後の生活まで視野に入れた柔軟性のあるプランが理想です。
13. 見積もりは複数社から取得して比較
1社だけの見積もりでは判断がつきません。
最低でも2~3社から以下を比較しましょう
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見積明細の詳細さ
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仕様のグレード
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工期の見積もり
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アフターフォロー体制
価格だけでなく、担当者の信頼感や説明の丁寧さも判断基準に加えましょう。
14. 契約内容と仕様書を必ず確認・保存
契約前にチェックすべき内容:
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工事内容と範囲
- 支払いスケジュール
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使用する建材・設備の詳細(品番・メーカー)
- 工期や引渡し日
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保証やアフターサービスの有無
「聞いた話と違う」「仕様が変更されていた」などのトラブルを防ぐためにも、契約書・仕様書のコピーは保存必須です。
まとめ
戸建てのリノベーションは、自由度が高い反面、事前準備や判断力が問われるプロジェクトです。この記事で紹介した注意点を1つずつチェックし、焦らず、冷静に、プロの意見も活かしながら進めることが成功のカギです。
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